三重県商工会議所連合会  平成19年度  若者と中小企業とのネットワーク構築事業
事業の目的と背景 中小企業の人材ニーズと強み 事業の概要とサポート内容 桑名方式インターンシップ コーディネータ派遣
トップページ > H19年度トップページ > 活動状況:アンケート調査結果 (第1回 | 第2回 | 第3回

高校生インターンシップ アンケート調査結果(第2回

調査結果の概要

◆高校生はインターンシップに大いに期待しており、インターンシップは働くことへのよい意識づけとなっている。!
  インターンシップ前には「自分の適性を知りたい」、「実際の職場がどんなところか知りたい」、「職場や社会でのマナーを身につけたい」など大いに期待しており、インターンシップをすることで、「働くとはどういうものなのかを知ることができた」、「働くことのイメージを持つことができた」、「働くことについて考えるきっかけとなった」と約9割の高校生が働くことへの意識変化を感じている。


◆インターンシップは、地域の中小企業を知ってもらうよい機会となっている。!
 インターンシップ前には高校生は、“地域の中小企業”について「よく分からない」という状況がある。
 インターンシップをすることで「会社の内容がよくわからない」という状況の解消につながり、中小企業は「いろんな仕事ができる」、「社長と直接話ができる機会が多い」、「早くから責任ある仕事ができる」など、中小企業の良さを知ってもらうよい機会となっている。


◆企業は地域貢献のための受け入れが多いが、自社に興味をもってもらえるなどの効果もあり、継続することで企業のインターンシップに対する満足度も高まる。!
  インターンシップの受入れにより「自社に興味をもってもらえた」、「高校との連携が強化できな」など就職につながる効果もあり、実際に、昨年インターンシップに来た生徒が求人に応募してくれたという例もある。
 受入れの問題点として「十分に指導が行えなかった」とするところもあるが、継続することでインターンシップに対しての満足度が高まる傾向にある。社内の体制が整うこと、指導にも慣れることが要因と考えられる。


◆インターンシップ前に、高校生と企業で情報を共有することが必要である。!
  高校生からは受入れ先企業の情報が欲しいという要望があり、企業からは「生徒の事前学習(業務知識)が不十分であった」という問題点があがっている。
 企業からも積極的に情報提供を行い、学校は生徒の事前学習の機会をつくることが、インターンシップの効果を高めることにつながる。


◆いろいろな作業を体験できる細かなプログラムを作成する。!
  高校生はインターンシップに見学だけではなく、いろいろな作業、専門的な作業を期待している。指導するにあたっては、「どうしてこの作業をするのか」、「どのようなことに利用されるのか」なども含めた説明が必要である。


◆高校生が働きたいと思える職場づくりをする。!
 高校生は、「社長の人柄がよいなど雰囲気のよい職場」を重視している。
 雰囲気づくりは、「明るく挨拶する」、「社長から社員に声をかけ社内の風通しをよくする」、「整理整頓を心がける」など取り組みやすい項目も多く、早速、始めることができる。人数の少ない中小企業の方が社員全体に浸透しやすく、取り組みによる成果が現れやすいといえるのではないだろうか。
 求人票などでは紙面は限られており、社内の雰囲気を表す的確で魅力的な文章を作成するのは難しい。インターンシップで実際に体感してもらうことは有効な手段といえる。


◆効果的な情報発信をする。!
  高校生が、就職先を選ぶ際、企業情報や勤務条件などの基本項目の他に知りたいのは、「実際の仕事内容」である。
 企業の求人票や会社案内には、「事業内容」の記載はあるが、その企業で働くことでどんな仕事ができるようになるのかが分かる「入社後のスキルアッププラン」、数年後の働く自分の姿を想像できる「先輩社員からのメッセージ」など具体的な仕事内容に関する情報発信の割合は高くない。「仕事の面白さ・やりがい」に関する記載も5割程度である。
 企業は情報発信しているつもりでも、それが高校生に伝わっていなかったり、伝わっていても魅力的なものとなっていない場合もあると考えられるので、情報発信の方法・内容を見直す必要がある。
 また、高校生と直接、接する機会を設けることも重要である。インターンシップだけでなく企業見学会を行ったり、高校のキャリア教育事業として行われる企業経営者による講演会の講師を引き受けることも有効な手段となる。
 高校生の就職は進路指導室を通して行われているので、進路指導担当の先生にアプローチしていくことも重要である。


◆やりがいを持てるようにする!
  高校生が、中小企業のイメージとして持っている「いろいろな仕事ができる」「早くから責任ある仕事ができる」や、働きたい職場として希望の多い「手に職や技術がつく」などの期待に沿えるよう、中小企業で働くことにやりがいを持てるようにしていくこととともに、将来の自分の姿や展望を持てるようにしていくことが重要である。

調査の概要

1.調査の概要

調査の目的

  高校生の地域企業への認知度、働くことへの意識などを探るとともに、インターンシップにどのような期待をしているのかを調査。地域高校生の特性を理解することで、若者採用においての課題や改善方策を検討するため、また、インターンシップ受け入れ時の参考とするため実施した。

調査方法

◆調査方法
コーディネータ、コーディネータ補助者が高校を通じて配布。
ホームルームの時間等を利用して記入・回収。
◆調査時期
平成19年9月〜12月
◆調査対象
事業協力高校のうち下記の高校でインターンシップを実施した生徒を対象に実施調査対象地域

回答企業属性
◆性別 ◆学科
回答企業、性別の割合
回答企業、学科の割合
◆居住地
居住地の割合

2.調査の結果

(1)インターンシップについて

◆インターンシップを終えて、働くことへの意識は変化しましたか。
 働くことへの意識変化について、「働くとはどういうものなのかを知ることができた」との回答割合が37.6%と最も高い。次いで「働くことのイメージを持つことができた」31.4%、「働くことについて考えるきっかけとなった」20.5%となっている。
 「特に、働くことへの意識に変化はなかった」も6.1%あるが、約9割の生徒が働くことへの意識が変化したと感じている。
働くことに関しての意識変化

◆インターンシップは、進路や就職先選定に役立つものでしたか。
 前問を踏まえて、インターンシップが進路や就職先選定に役立つものであったかを質問したところ、「進路や就職先を考えるきっかけとなった」との回答割合が57.7%と最も高くなっており、「進路への理解を深めることができたり、就職先選定の役に立った」が26.4%となっている。
 一方、「特に役に立っていない」との回答割合が13.1%となっている。

(2)働くことについて

◆将来、働くとすれば、どんな職場で働きたいですか。
 「社長の人柄がよいなど雰囲気のよい職場」が、「そう思う」と「まあそう思う」をあわせた回答割合が88.2%と最も高く、次いで「休みや勤務時間がきちんと決まっている会社」が81.6%、「給料の高い会社」が77.3%、「手に職や技術がつく職場」が75.7%などとなっている。
 一方、「あまりそう思わない」と「そう思わない」をあわせた回答割合は、「各地に転勤できる職場」が54.6%と最も高くなっており、次いで「家族や先生が勧める職場」34.8%、「有名な会社」20.0%となっている。
 また、「どちらともいえない」との回答割合は、「あまり大きすぎない職場」50.0%、次いで「従業員が多い職場」47.8%となっている。
働きたい職場

◆就職先を選ぶ場合、企業情報(所在地・連絡先・代表者氏名・事業内容・売上など)や
  勤務条件(勤務時間・休日・給与など)の基本項目の他にどのような情報が欲しいですか。

 就職先を選ぶ場合、企業情報や勤務条件など基本項目の他に欲しい情報は、「実際の仕事内容」との回答割合が54.4%となっており、次いで「社内の雰囲気」52.9%、「詳しい事業内容」31.9%などとなっている。
若者が望む情報

◆現状で、前問で答えた欲しい情報は十分に公開されていると思いますか。
  就職先を選ぶ場合に欲しい情報は十分に公開されていると思うかは、「いいえ」との回答割合が15.9%となっており、「はい(12.9%)」を上回っているが、調査対象者が1,2年生であるためか、「わからない」が69.9%と大半を占めている。
情報の公開状況

(3)地域の中小企業について

◆インターンシップを終えて“地域の中小企業”に対するイメージの変化はありましたか。
  インターンシップ実施による “地域の中小企業”に対するイメージの変化は、「インターンシップ前と違い、具体的なイメージを持つようになった」との回答割合が58.8%と6割近くを占め、高くなっている。 一方で「インターンシップ前と変わらず、よく分からない」との回答割合は22.9%となっている。
イメージの変化

◆インターンシップを終えて“地域の中小企業”にどのようなイメージを持っていますか。
  インターンシップ後に “地域の中小企業”に持っているイメージは、「いろんな仕事ができる」との回答割合が40.5%と高くなっており、次いで「社長と直接話ができる機会が多い」23.7%、「早くから責任ある仕事ができる」23.3%などとなっている。
 一方、「社名を聞くことがあまりない」との回答が20.2%、「会社の内容がよく分からない」17.3%、「なかなか休みが取れない」15.6%などとなっている。
中小企業のイメージ

◆就職を考える際、地域の企業も就職先の候補として応募してみようと思いましたか。
 地域の企業に「おそらく応募すると思う(23.2%)」、「応募してみようと思う(13.4%)」との回答割合が、「あまり応募しようとは思わない(13.0%)」、「応募しないと思う(9.3%)」を上回っている。
 しかし、調査対象者が高校1、2年生であるのと、進学を希望する普通科の生徒が対象者に含まれているため「わからない」との回答割合が38.8%と最も高い。
応募に対する考え



(4)地域の中小企業への期待・インターンシップへの要望等

◆就職先候補として考えた場合、“地域の中小企業”にどのようなことを期待しますか。
 「自分のやりたい仕事ができる」、「やりがい」、「仕事内容」、「中小企業ならではの技術を身に付けたい」など、仕事内容ややりがいに期待する回答と「人間関係がよい会社」、「社内の雰囲気」、「明るくて楽しい職場」、「チームワークのよさ」などの社内の人間関係や雰囲気のよさを期待する回答が大半を占める。
 また「休みが多い」、「勤務時間がきちんと決まっている」、「給料の高さ」などといった勤務条件に関することへの要望も多い。

◆インターンシップ受け入れ先企業や学校への要望などがあればお書き下さい。
【学校側への意見・要望】
 インターンシップ先の決定に関して、「受け入れ先企業の数と業種を増やしてほしい」、「決まりきった企業で実習をせずに自分で行き先を決めたい」、または「自分の行きたい企業に行かせてほしい」という要望が多い。企業を決める際には、受け入れ先を具体的に知り「納得がいく実習先で実習したい」とのことである。
 期間についても、「短くしてほしい」、「長くしてほしい」、「ちょうどよい」というそれぞれの意見があるが、長くしてほしいという割合が高い。
 中には、このインターンシップで自分にあった職業が見つかったという生徒もいる。
【企業側への意見・要望】
  「できればもっと実際の仕事を体験させてほしい」、「タオルたたみばっかりでなにもできなかった」、「仕事内容を具体的に教えてほしい」「ネイルやメイク(といった専門的な体験をさせて欲しい)」という業務内容に関しての回答が中心である。
  「いい体験ができた」という回答が多いが、中には「きつすぎた」という回答もあった。

高校生アンケート インターンシップ実施前と実施後調査の比較


 高校生がインターンシップを体験することにより、働くことや地域の中小企業のイメージに変化があったのかをインターンシップ実施前と実施後のアンケート調査で比較した。

◆働きたい職場
 インターンシップ実施前と実施後で、働きたいと思う職場(「そう思う」+「まあそう思う」)には、大きな変化はなかった。
 「あまりそう思わない」と「そう思わない」をあわせた回答割合が上昇した項目は、「各地に転勤できる職場(+6.9ポイント)」であった。

働きたい職場グラフ

働きたい職場グラフ2

◆“地域の中小企業”のイメージ
 「会社の内容がよく分からない」との回答割合の変化が最も大きく、7.9ポイント低下した。
 「いろんな仕事ができる(+3.4ポイント)」、「社長と直接は話ができる機会が多い(+5.0ポイント)」、「早くから責任ある仕事ができる(+6.5ポイント)」などの中小企業ならではのプラスイメージの項目は、いずれも回答割合が上昇している。
 一方、回答割合は高くないものの、「不安定(△4.7ポイント)」というマイナスイメージの項目は、回答割合が低下している。

※実施前アンケートの回答項目にない「その他」を除いて比較。事後アンケートの「その他」の回答割合は1.6%

昨年度のアンケート調査との比較


 昨年度から事業を継続している桑名・津・松阪地域の高校生についても、インターンシップの果たす役割や“地域の中小企業のイメージ”についての意識変化の比較を行った。 回答割合は若干変動しているものの、回答順位が入れ替わるような大きな違いはみられず、事業の継続的実施による効果がデータとしても現れることを期待したが、特筆するような変化はなかった。

◆進路や就職先選定における役割

昨年度との比較:役割

◆“地域の中小企業”に対するイメージの変化

昨年との比較:イメージの変化グラフ

◆“地域の中小企業”のイメージ
昨年との比較:イメージのグラフ

三重県商工会議所連合会 〒514-0004  三重県津市栄町1-891  三重県合同ビル6F
TEL:059-227-1666  FAX:059-223-1877
メールアドレス:miepfcci@quartz.ocn.ne.jp
Copyright (C) 2006-2008 MIE CCI, All rights reserved.